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全国に5か所あるPCBの処理施設についてご紹介

全国に5か所あるPCBの処理施設についてご紹介

PCBの早期処理が期待されるなか、PCB廃棄物処理事業を行うことを目的として環境省の特殊会社である中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)が国の全額出資で設立されました。全国に5か所のPCB廃棄物の処理施設を設置し、迅速で適正な処分を推進しています。全国5か所のPCB処理施設の詳細についてそれぞれ詳しくご紹介いたします。

北九州PCB廃棄物処理施設

北九州PCB廃棄物処理施設

北九州PCB廃棄物処理施設は、全国初の事業として平成16年に第1期施設、平成21年に第2期施設が操業を開始しました。処理される対象はトランス類・コンデンサ類と安定器類・汚染物となります。

第1期施設の処理方式として、トランス類やコンデンサ類は抜油、解体、溶剤洗浄、真空加熱分離によりPCBが取り除かれ、取り除かれたPCBは脱塩素化分解により、無害化処理が行われます。第2期施設の処理方式として、コンデンサ類は真空加熱分離によりPCBを取り除き第1期施設と同様に無害化処理され、安定器などのPCB汚染物は前処理後、プラズマ溶融分解により無害化されます。

卒業判定において無害化が確認された処理済物は卒業していると判断され、鉄・銅・アルミ・処理済油・アルカリ固形物・スラグなどに分別されて払い出されます。

豊田PCB廃棄物処理施設

豊田PCB廃棄物処理施設は北九州事業に次ぐ2番目の事業として平成17年に操業を開始しました。処理される対象はトランス類・コンデンサ類などとなります。

処理方式は抜油、粗解体を行い、一次洗浄の後、含浸物と非含浸物に分別し二次洗浄を行います。非含浸物は判定洗浄を行い、卒業していれば払い出されます。含浸物は卒業判定のために溶質試験を行い、卒業していれば払い出され、卒業していなければ真空加熱分離炉で処理します。

東京PCB廃棄物処理施設

東京PCB廃棄物処理施設

東京PCB廃棄物処理施設は3番目の事業として平成17年より操業を開始しました。処理される対象は、汚染物・トランス類・コンデンサ類と安定器などです。処理方式として、PCB分解には水熱酸化分解法で、容器・内部部材からのPCB除去には溶剤洗浄法を採用しています。

PCB廃棄物からの処理物については、無害化基準に適合していることの確認を行ったうえで、金属などにリサイクルするための搬出および廃棄物処理法に基づく無害化処理認定施設を活用して処理を行います。

大阪PCB廃棄物処理施設

大阪PCB廃棄物処理施設は平成18年より操業を開始しました。処理される対象はトランス類・コンデンサ類などです。大阪PCB廃棄物処理施設は西棟と東棟からなっており、西棟にはトランス・コンデンサなどの電気機器のPCB洗浄・分離処理設備、東棟には廃PCBのPCB油等のPCB分解処理設備が設けられています。

処理方式として、西棟ではトランスやコンデンサなどから真空熱分離法、溶剤洗浄法によりPCBを取り除く処理が行われ、東棟では西棟で抜き取られたPCBを触媒水素化脱塩素化分解法で分解処理を行い無害化します。処理済物は鉄・銅・アルミ・塩酸・ビニフェル類などに分別されて原則リサイクルされます。

北海道PCB廃棄物処理施設

北海道PCB廃棄物処理施設は平成20年より操業を開始しました。処理される対象は、汚染物・トランス類・コンデンサ類・安定器などです。処理施設は、高圧トランスや高圧コンデンサを処理する当初施設と安定器等のPCB汚染物等を処理する増設施設に分けて整備されています。

処理方式として、当初施設では洗浄法と真空加熱分離法の組み合わせによる前処理後に脱塩素化分解法による液処理が行われ、増設施設ではプラズマ溶融分解処理が行われます。

高濃度PCB汚染電気機器の処分をお考えでしたら、タカラ工業にお任せください。タカラ工業では、調査、概算見積もりから始まり、PCB廃安定器の引き取り、仕分け・荷姿作成、保管などのサポートを行っています。収集運搬などを経て、最終処分地である北海道PCB廃棄物処理施設に搬入するまでの作業もトータルでご提案することが可能です。

専用倉庫内での精密な仕分けにより、PCB含有安定器については、コンデンサ部分が外付けで取り外しが容易な場合は分離して重量を減らすような対応を行うことができます。PCBの処理代は重量で決まりますので、重量が軽ければ軽いほど最終処分費は安い値段で済みます。助成金の申請についても、必要書類やその書き方などについて支援を行っていますので、助成金や補助金の活用をお考えの方も、まずはお気軽にタカラ工業にご相談ください。

PCBの処分に関するご相談はタカラ工業まで

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